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複数の音源方式を合わせ持つソフトシンセ : Rob Papen - BLUE
» ソフトウェア(VST/AU) 

Rob Papen の製品レビュー第二回、今回は複数の音源方式を合わせ持つクロスフュージョンシンセ BLUE の紹介です。

 価格は239ドル、Windows XP/Vista/7 の VST/RTAS、OS X 10.4 (Tiger) 以降 の AU/VST/RTAS に対応。公式サイトで30日限定のデモ版がダウンロードできます。

 リリース開始時期は2005年10月で当初は某メーカーを通じて国内販売されていましたが、残念ながら現在は国内で取り扱っている代理店はなく、公式オンラインショップなど海外のオンラインショップでしか入手できません。


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 BLUE は、アナログシンセでポピュラーな減算方式に加えて、周波数変調(FM)方式、フェイズディストーション(PD) 方式、ウェーブシェイピング (WS) 方式といった複数の合成方式を持つ6つのオシレーターを組み合わせて、アナログライクな柔らかいサウンドから FM/PD 系のメタリックなサウンドまで、多彩なキャラクターをもつソフトシンセです。

 パネルのレイアウトは、上段に6つのオシレーター(オペレーター)、中央には直列/並列が切り替え可能な2つのフィルターが並び、下段の青いウィンドウにはプリセットやエンベロープ、LFO、アルペジエータ、エフェクトなどのパラメータを機能ボタンで呼び出せるようになっています。

オシレーター(オペレーター)



 オシレーターは全部で6基あり、PWM が付いたオシレーター A、PWM と Mode が付いたオシレーター B、PWM がなく Mode が付いたオシレーター C~F の3種類があります。

 6つのオシレーターは32種類のアルゴリズム(後述のセクション参照)をもつ FM 方式のオペレーター(キャリアとモジュレータ)としても働き、通常は Normal/Sync-A、キャリアになった場合は Sync-A/FM/Ring というように選択できるパラメータが変わります。


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 各オシレーターの波形は Analogue/Additive/Spectral の3つのカテゴリーに分類された全86種類から選択可能。
 オシレーターごとに個別に出力先 (Dest) が設定でき、フィルターを選択したり、バイパスしてエフェクターへ直接送ることも可能です。FM のモジュレーターとして設定した場合は出力先はキャリアのオペレーターを指します。

フィルター


 13種類のタイプとバイパスが選択できる2基のフィルターは直列と並列の切り替えが可能で、出力先 (Dry、FX A、FX B、FX A+B) の選択が可能です。
 直列を選んだ場合のフィルター A の出力先は強制的にフィルター B になります。



プリセット

パネル下部分の青いウィンドウは12個のファンクションボタンで機能を切り替えます。

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プリセット音色の選択と管理を行うセクションです。
カテゴリーごとに収録された音色は1700を超える特大ボリュームであらゆるスタイルを網羅。

イージーモード


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各パラメータの共通部分をまとめて調整できる便利なセクション。

アルゴリズム


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オシレーター(オペレーター)の接続順が設定できるセクション。
全部で32種類あります。(1+5 Operator :16種類、2+4 Operator :10種類 、6 Operator :6種類)
上の例では F をキャリア、C を F のモジュレーターにして FM 音源として使用し、残りの A/B/D/E は選択した波形を独立して並列に出力しています。

フェイズディストーション/ウェーブシェイピング


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フェイズディストーション/ウェーブシェイピングの波形編集が行えるセクション。
マウスで任意の波形を描くことができます。

エンベロープ


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エンベロープが集約されたセクション。
オシレーター x6、フィルター x 2、アンプ のエンベロープをそれぞれ個別に設定できます。
エンベロープは AHDSFR (Attack、Hold、Decay、Sustain、Fade、Release) の6ポイント形式。

マルチエンベロープ


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モジュレーションエンベロープが集約されたセクション。
LFO やモジュレーションのソースに使用でき、5つのポイントをマウスで動かして任意の波形を描くことができます。

LFO


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LFO が集約されたセクション。
PWM x2、フィルター x2、トレモロ、ビブラート、フリーx4 に割り当てられている LFO を個別に設定することができます。

モジュレーションマトリクス


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モジュレーションマトリクスのセクション。
ソース(入力)、ディスティネーション(出力)、変化量を個別に20パターン設定できます。

モジュレーションステップシーケンサ


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モジュレーションソースに使用できる最大16ステップ x 3パターン(Step A/B/C) のステップシーケンサのセクション。

アルペジエータ/ステップシーケンサ


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最大32ステップのアルペジエータ兼ステップシーケンサのセクション。
ノート、ボリューム、スライド、フィルターA/B、フリーの変化量が設定できます。

エフェクター


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18種類、2系統のマルチエフェクターのセクション。
Mono Delay、Stereo Delay、Chorus、Flanger、Phaser、Distortion、Low Fi、Stereo Widener、Reverb、Comb Filter、Gator、Speaker Simulator、Wah/Delay、Chorus/Delay、Autopan、Waveshaper、Ensemble、Compressor が使用可能です。

グローバルセッティング


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全体に共通するパラメータの設定を行うセクション。
FX セクションとは別に独立したマスターイコライザもここで調整できます。

総評

アナログシンセとデジタルシンセの良いとこ取りというか、もはやその次元を超えたと言ってもいい斬新なアイディアに脱帽。シンセ好きならこの柔軟性に富んだ構成と流れを見て唸らずにはいられないはず。

複数のシンセシスをミックスしていく複雑な構成はシンセ初心者にはちょっと敷居が高そうで、エディットでどこをどう変えればいいのか戸惑うかもしれませんが、1700を超える膨大なプリセットを使うだけでも BLUE を選ぶ価値は十分あると思います。

[関連サイト]
 Rob Papen Inspiration Soundware
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